電車乗り放題(その2)

 みずほ605号は博多11:27発。熊本には11:59に着きます。

 たかだか30分のことですが、ネットで予約するには自由席も指定席も同料金。しかも平日とはいえ連休中のこと、指定券をとっとくにこしたことありません。9:55着のピーチが遅れることも想定すると(いうてもLCCですから)、この列車くらい余裕をみておけば間違いなさそうです。

 実際、みずほ405号を待ってる間に11:6発さくら号などが発車していきましたが、紛失再発行にあたっては同一列車でないとアカンそうで。それで、しばしホームで列車観察。

 懐かしい500系がこだまとして現役でした。正確にいうと博多南行通勤列車。ちょうど反対側ホームに博多止まりのこだまが到着。こちらも500系でして、のぞみとして300km/hで表看板だった時代についに見られなかった500系同士の並びを、この日博多で目撃しました。

 博多駅では、発車の際に銀河鉄道999流すンですね。松本零士、福岡県出身だからかな(福岡でも小倉でもなく久留米らしいが)。で、到着時にはDo they Know its Christmas? 昔、東海道・山陽新幹線ひかり号の車内で流れてたあの曲が、なんと博多駅で流れてました。

 BONN氏、ビデオカメラを回してメロディーをモニタニングしようとしたのですけどね。ちょうど横を若いお兄ちゃんがキャスター付き鞄をゴロゴロ転がして通り過ぎていきまして、失敗しました。

 みずほ605号はほぼ満席御礼。ほぼ、と断ったのはBONN氏の横など通路側席に若干空席があったためでした。しかも、全席が2人掛けです。熊本までの30分、実にゆっくりできました。安さと速さがLCCの良さですけど、新幹線、特に山陽・九州新幹線のくつろぎ空間を考えると.....

 熊本駅で荷物の大部分を預け、集合場所の上熊本駅へ。上熊本駅鹿児島本線を博多方向へ一駅戻った場所にあります。12:32発の銀水行はワンマンカー2両編成。木目調シートが並ぶ車内はJR-Qらしいところですが、これがロングシートでないあたり、やはり人間らしい空間の提供という心意気が感じられます。

 これがJR-Eだと、詰め込んでナンボですモンね。いやなら乗るな、と言わんばかりに。JR-Wも、環状線が323、阪和線が225でエエ電車が増えてきましたが、桜井線や和歌山線105系。このへんどないするンやろ。

 この105系。元はと言えば常磐線各停の103系で、冷房化できないとかロクなクルマでなかったので奈良や広島に押し付けたモノで、今や風前の灯の環状線阪和線103系よりずっと遥かに決定的に絶対的に絶望的にボロです。どないするつもりナンでしょ。JR-Qのこれくらいの電車、入れてほしいですけどね。

 電車はすぐに上熊本駅に到着。熊本に赴任した夏目漱石が降り立った駅ですが、それはともかく。12:30。熊本市電上熊本駅前停留所に、今般の秘密結社行事の参加者13名が集合。検修施設見学からスタートです。

 検修庫の入り口には、元西鉄福岡市内線の5000型が待っていてくれました。昭和30年代製造で福岡市内線廃止後熊本に来ましたが、老朽化で廃車。最後にこのクルマだけが残っていたものの使用もされず放置されていたところ、昨今の乗客増で、収容力の大きいこの車型に陽の目が当たり今年復活したそうです。

 庫内には、2年ごとの大規模検査中の車両もあり、床下機器も台車も外し、一個一個点検する様子を見学させてもらいました。車輪の研磨の作業も教えていただきまして、得難い経験でございました。それにしても、こんだけ大規模に解体した部品、もっかい組みなおして動く電車にするンですね。素人には想像もできない作業です。

 研修庫内で、恐らく交換部品なんでしょうが大阪の町工場の名前の段ボール箱が見つかりました。それも、BONN氏のお母はんの実家、弟の勤め先にほど近い住所が書かれた部品。

 日本の電車、こういう企業に支えられてるんですね。これもまた、座学では知り得ない経験でございました。

 

■「999」の車掌と客席登場 小倉駅の待ち合わせ場所に

(朝日新聞デジタル - 05月02日 05:17)