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ラプンツェルってそういう話じゃないだろ…

まあ、ある程度のアレンジは許されるとは思うのね。

人魚姫が最後に死ぬのはかわいそうすぎるから生きて王子さまと暮らしたことにする、とか。

ただそれも、めいっこの絵本がそうなってたけど、読んだときちょっと不愉快だった。

だって原作はそうじゃないもん。

自分が子供のころに読んだとても上品な翻訳と素晴らしい挿絵の絵本、

大学でドイツ語授業のテキストになった原作、すばらしい物語だった。

その原作に、失礼だろ。

人生には生と死がある、いいことも悪いこともある、

死も必ずしも「絶対に悪い、あってはいけない」ことじゃない、ってこどもだって学ばなきゃ。

ラプンツェルは原作というより民話伝承みたいなもんではあるが、

やっぱり「なんで塔から追い出されたか」をちゃんと語らないとその後の話が続かない。

ラプンツェルという同じ名の別の女の子の話、っていうなら仕方ないけど、

それって「マリリンモンローという金髪でセクシー」だけど

「有名女優でもケネディの愛人でもないオンナ」がいましたとさ、っていう話と同じ

なんか変。

せめて名前を別にしてほしかったなぁ。

追記:

まさかみなさんご存じと思うけど一応「本当」のラプンツェルの話を。

ラプンツェルとは「レタス」に似た野菜。

ラプンツェルの母親が妊娠中に、魔女の畑のこの野菜をどうしても食べたくて

だまって食べたらばれてしまい、代償に生まれた赤ん坊を取り上げられる。

魔女は逃げられないように高い塔にラプンツェルを住まわせるがこの塔には階段がない。

魔女が上に行きたいときはラプンツェルに長く伸びた髪を下ろさせてロープ代わりに上る。

(髪の毛がそんなに丈夫なのか、そもそもそんなに長くなるのかは疑問)

(ついでに魔女がやせて小さいばあさんとしてもその重さに首の骨が耐えられるか?)

ちなみに魔女は上に上がって彼女に食べ物とか着るものを与えていただけで、

別に虐待してたわけでも自分のために家事をやらせていたわけでもない。

じゃあなんで塔に監禁?と思うんだが、まあたぶん寂しかったんだろうね。

面倒みる相手がいるってのは生活に張りが出ていいもんだ。

それはともかく、ある日この様子をたまたま通りすがった王子様がみて、

(たまたま王子様が通りかかるのは昔話ではよくある設定)

魔女が帰ったあとで魔女の真似をして声をかけてみる。

ラプンツェルは魔女が戻ってきたと思ってすなおに髪をおろしたのだが、

登ってきたのが若くてハンサムな王子様だったんでびっくり。

(王子様は絶対に魔女より重いはずなんだが別人と気づかないのか?)

王子様はラプンツェルの美しさに参ってしまってあっというまにセックス、

こどもができる。

魔女はしばらく気づかなかったんだが、あるときラプンツェル

「このごろ太ったみたいでお洋服がきつくなったの」でわかってしまう。

(ってことはラプンツェルは妊娠なんて考えてもいなかった、場合によっては妊娠という状態が何かも知れなかった)

(そりゃそうだな、生まれてすぐから塔の中で育って他の世界を全く知らないから)

で、他の人間しかもオトコを引き込んだことに魔女は怒ってラプンツェルを塔から追放。

ラプンツェルはひとり荒野をさまよってひとりで子供を生む。

…書いてて本当にひどい話だと思う。

ちなみにこの後森の中の小屋でひとり赤ん坊を育てるラプンツェルは王子様に発見されて

「幸せに暮らしました」となるんだが、

どうやってお産したのかこどもは乳でいいだろうが乳をやることを知ってたのか、

自分の食べ物はどうしてたのか、いろいろ疑問の残る話ではあります。

ラプンツェルが愛される理由 日本初放送“続編”で明らかに